2025.11.16 忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい

2025.11.16

◆第一朗読 マラキの預言 マラキ3.19-20

◆第二朗読 使徒パウロのテサロニケの教会への手紙 テサロニケ3.7-12

◆第三朗読 ルカによる福音 ルカ21.5-19

◆ジョニー神父様の説教

久しぶりです。(ジョニー神父様は故郷コンゴで休暇を過ごし、先週帰国されました。信徒にとっては今日は久しぶりのごミサです)

毎年11月になると年末を迎える気分になって、終わりの時期、ということから終末論や世の終わりという話も耳にするようになる。今日の福音を理解したら、他のことは全部忘れてもいい。それくらい今日のみ言葉で語られていることは重要です。

第一朗読のいうことは、つまり悪いことをしたひとは裁きを受けて地獄へ行く。善い行いをした人は天国へ行き、永遠の命を得るということ。み言葉をいただいたら、自分が自分に質問するとよい。それは良い行いか?悪い行いか?

ある日裁判官がやってきたら、その結果を問われて地獄へいくか天国へ行くか決められることになる。だからいつも自分の行いに気を付けなければいけない。正しい道を歩めているか、回心しているか。地獄にはいきたくないでしょう。ただし、ある人は「天国でも地獄でも、大好きなお母さんやお父さんが地獄に行っているなら自分も地獄へいきたい」といった。それは注意しなければならない。子供たちにも伝えたい。教会に来るのは誰の意思なのか? 親が行きなさいというから来るのであればそれはただ教会に遊びに来ているだけになる。たとえ子どもであっても、自分の意思で、自分自身が救われたいから教会に来てミサにあずかるということが大切である。

第二朗読では、世に中にこの世がもうすぐ終わるということでもうどうでもよくなって仕事を辞める人がいることに注意をしている。仕事を辞めてしまって、実際はこの世は終わらなかったからそのひとたちはお金が無くなって食べるものもなくなって、困って人々に助けを求めた。それは迷惑な行為です。パウロはテントを作る仕事をして、夜も昼も働いた。仕事と信仰を両立させていた。働きながら信仰生活をおくることは矛盾しない。

パウロは終末論を誤解して怠惰な生活をおくる者には厳しい態度をしめしたが、誤解してはいけないことは現代社会の中に仕事をしないで助けを必要とする人が存在しているが、その人たちを助けるなということは言っていない。実際ジョニー神父はイタリアに滞在したとき、教会でたくさんの助けを求める人々をみた。彼らは正式に国に認められる形で入国しなかったためにイタリア国内で仕事に就くことができない人たちで、援助を求めて教会にやってくる。そしてイタリアの教会の信徒たちはそのひとたちを助けていた。姫路教会でもこのように困って援助を求める人が教会にやってくることはあるかもしれない。

第三朗読では、エルサレム神殿崩壊の予告である。エルサレムと言えば神殿で、神殿はパワーのシンボル。終末論におびえるイエス様は惑わされないようにと説教される。

終末論は昔の話ではない。いろいろな脅威が語られる。そして、信者の間にさえも同じことはおこっている。信者であっても惑わされることがある。気を付けなければいけない。信者に求められることは、インターネットやSNSの様々な情報を読んでもいいが、その内容を神様からいただいた知識を使って分析することである。いつも自分に問いかけ、それにかいてあることは神様の教えにかなったことかどうか点検して、分析することが大事です。みなさん、この世が終わりの時に天国に行くことができるようにしましょう。

◆感想

久しぶりのジョニー神父様の説教でした。今の世の中、怖いことがたくさんあります。戦争も、自身も、食料難も怖いことです。でも、イエス様はどんなに怖くて嫌なことがあっても最後の最後にはイエス様が約束してくださる命の希望と喜びがある。どんな困難にあっても神様を信じて進んでいきなさいと励まされています。この神様のメッセージを支えに日々の暮らしをおくれたら怖いものはないという気持ちになります。

「それは神様の教えにかなっているのかどうなのか」は私たちにとってありがたい基準、試金石です。詐欺やSNSの偽情報、政治家の誤ったメッセージなどなどあまりに多くの情報にさらされて頭がしんどいです。そんな世の中にあって、みるもの、きくものを、「それは神様の教えにかなっているのか」と問いかけるとたちまちその情報の偽の部分が剥がれ落ち、物事の本質を見抜くことができると思います。

永遠の命をいただけるために、神様が教えてくださった道を歩もうとする私たちキリスト者は世の中の価値観に惑わされることなく、「それは神様の教えにかなっているのか」を基準に生きよ。そこを基準にしたとき、何だか背負っているものが軽くなる気がしました。

◆トピックス

今日は姫路教会共同体の子供たちのお祝いがありました。

未成年者とその親が祭壇の前に集められ、ジョニー神父様から祝福が授けられました。食前と食後の祈りの祈祷文カードとお菓子チョコボールがプレゼントされました。

子どもたちは30名以上いるように見えました。驚きの人数です。ジョニー神父様はこの子供たちの多いことが姫路教会共同体の希望であると話されました。神に感謝。

<七五三の祝別の祈り>

子供たち「神様、私たちは、お父さま、お母さまのおかげで七五三のお祝いをすることができました。ありがとうございます。これからも元気なよい子になって、神さまを喜ばせることができますように、お守りください。アーメン

親の祈り「すべての父であられる神様、この子供たちを授けてくださったことを感謝いたします。この子供たちが強く正しく生きるために必要なお恵みを常に与えてください。また私たち親としての尊い務めをふさわしく果たすことができますように、光と力を与えてください。心からお願いいたします。アーメン。

コメント

“2025.11.16 忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい” への2件のフィードバック

  1. さわがしいたぬきのアバター
    さわがしいたぬき

    お久しぶりです。
    なるほど…。私も、困っている人を、助けられるように、励みます!

    1. えのきりょうのアバター

      さわがしいたぬき様 キリスト者としてアンテナを高くして生活し、助けを必要とする人には力になれるように励みたいです。

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