2025.06.01 主の昇天

イエスは天にいかれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになる

◆第一朗読 使徒たちの宣教 使徒言行録1.1-11

◆第二朗読 ヘブライ人への手紙 ヘブライ9.24-28,10.19-23

◆第三朗読 ルカによる福音 ルカ24.46-53

◆ジョニー神父様のお説教

第一日曜日なので恒例の子供のためのミサとなり、子供を前列に集めて説教がはじめられた。

イエスは苦難を受けたあと、ご自分が生きておられることを数多くの証拠をもって使徒たちに示し、40日にわたり彼らの前に現れ、神の国について話された。40日間私たちの前に現れて、それから天に昇られた。どうやってイエスが天に昇って行かれたかはわからない。はしごをかけて昇られたか、エレベーターのように昇られたか、どこにも書かれていない。しかし確実に言えることは、昇天は人間の力ではない、神様の力で行われたということである。

イエスは昇天され、使徒たちが地上に残された。昇天したイエスから、地上に残る使徒たちにはミッションが与えられた。そのミッションとは、地上に残り、福音を宣教し、教会をたてて、イエスの教えを人々に教え続けるということ。このミッションは現在「シノドス」(ともに歩み、ともに福音を宣教する)として今も生きている。神の国の教えを伝えるのは神父やシスターだけではない。私たち一人一人が、自分の身近な共同体である家族の中で親は子に、子は親や自分の子供に、神の教えを聞かせたり見せたり手本を示しながら実践し、福音を広めていくことが求められている。大人たちは子供に積極的に、もっともっと神様の話をしてあげてください。

イエスは天に昇って何をされたか。使徒信条に何をされたかが書いてある。

使徒信条「天地の創造主、全能の父である神を信じます。

父のひとり子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。
主は聖霊によってやどり、おとめマリアから生まれ、
ポンティオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられて死に、葬られ、陰府(よみ)に下り、
三日目に死者のうちから復活し、天に昇って、全能の父である神の右の座に着き、
生者(せいしゃ)と死者を裁くために来られます。

聖霊を信じ、
聖なる普遍の教会、聖徒の交わり、罪のゆるし、からだの復活、永遠のいのちを信じます。
アーメン。

天に昇ったイエスは私たちを裁くだけではなく、私たちが救われるようにとりなしてくださっている。私たちのために祈ってくださっている。

◆感想

主がどのように昇天されたか詳細な記述がないことは、そこに人間の力ではなく神様の力が働いているということを読み取るという神父様の解説に新鮮な発見がありました。人間としてお生まれになったイエス様ですが、聖書の中では人間には計り知れない神の力が及ぶことが描かれています。人の子だけど神の子であるという逆説的な関係性や描写には、実は重要で深い意味を読み取ることができるものではないかと感じました。

仏教の考えでは、死者のたましいがこの世を離れるまでを四十九日として大切に法要をします。イエス様がこの世に再び現れて弟子たちと過ごされた期間が40日間というところと似ていて興味深かったです。

ジョニー神父様は、こどものミサは子供たちが典礼奉仕をするのを大人たちがサポートするものですと言われました。子供のミサという言葉は、大人が子供のために何らかレベルを下げて与えるという図式をイメージしていましたが、そうではなく子供たちが主体的にミサに奉仕することを大人が助けてあげるというものであるということだそうです。これも逆説的な響きがあり、新鮮でした。今日の典礼奉仕も第一朗読、第二朗読ともに長い長い聖書の箇所でしたが、小学2年生と5年生がしっかりはっきり朗読し、4人の子供たちが共同祈願を唱え、立派でした。子供ではないですが、青年2人と神学生2名がジョニー神父様の司式のサポートに入り、奉仕するこころざしが豊かにあふれるごミサで喜びを感じました。

◆トピックス

神父様から子供たちへ、6/15は父の日なので父あての手紙を書いてくるように神父様から子供たちに宿題が与えられました。その日も子供たちの典礼奉仕でお願いしたいと話されていました。

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